
この一手で全てを覆す
56.6K18.9K沈家の後押しで帝位に就いた蕭景を支えた皇后・沈清婉。しかし彼女の身ごもる子は、自らを棋聖の転生と語り、母の窮地に手を貸す。皇帝は寵妃・江柔柔を操って鳳印を奪い、先帝御賜の長命鎖まで賭けの対象にしてしまった。沈清婉は、その長命鎖に沈家の命運が宿ると知り、応じざるを得ない。けれども、それは沈家の三十万の兵権を狙うための策にすぎなかった。絶体絶命の場で、彼女は腹の子の導きに従い、伝説の「倒脱靴」の残局に挑んで皇帝を打ち破る。九龍の玉指輪を得て御林軍を掌握するものの、皇帝は虎符を賭けた再戦を持ちかけ、沈家屋敷三百の命と腹の子を賭けろと迫る。果たして沈清婉は、この権謀術数の宮廷で大切な者を守り切れるのか――。


星が落ちる前に君を選んだ。〜私を捨てた伴侶が、泣いて悔しがるまで〜
72.3K24.1K月の巫女の娘セレーナは、幼い頃からイーサンと結ばれる未来だけを信じて生きてきた。だが結びの儀で、彼は別の女を刻印し、彼女を群れの前で笑いものにする。打ちのめされたセレーナの前に現れたのは、白銀の尾根で最も名の知れたアルファ継承者ケイルだった。「お前の婚約者が俺の伴侶を奪った。だから今夜はお前を奪う」――無謀そのものの申し出だったが、セレーナはその手を取る。嘲笑と疑念に囲まれながら始まった関係の裏で、ケイルの執務室に貼られた無数の写真が、彼の視線がずっと彼女だけに向いていたことを物語っていた。失ってから執着を見せる元伴侶、嫉妬に狂う女、そして群れの頂点に立つ試練。すべてを越えた先で、セレーナは知ることになる。あの夜、窓辺にいた狼こそが、決して彼女を落とさない唯一の伴侶だったのだと。




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