賭博王の血を継ぐ菱川颯斗は、天性の勝負勘とイカサマの腕を併せ持つ男だった。だが、賭けの世界から抜け出そうとした父は義理の兄弟に裏切られ、命を落としてしまう。臨終の父が颯斗に託したのは、賭場を畳み、弟子を逃がし、二度と賭け事に戻るなという重い言葉だった。
颯斗はその遺志を守り、すべてを手放す。ところが、彼自身も狙われる襲撃を受けて重傷を負い、意識を失う。恋人の速水雪穂は彼の過去を知らず、ただ必死に看病しながら、膨らむ治療費を工面するため働き続ける。
しかし、雪穂の弟が危険な地下賭場に誘われ、抜け出せなくなったことで、封じたはずの闇が再び動き出す。颯斗は、もう戻らないと決めた賭博の世界へ引き寄せられていく――。